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SAI DIARY

昨年から、INSIGNIAでの治療を行っています。
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インシグニアは、CTで撮影したデータから歯根情報を抽出し、画面上で矯正のゴールを設定します。

通常、抜歯しない限り、歯根の形態を見ることは出来ませんが、CTから歯の全体像を取り出して、動かせます。

歯並びは、骨の中から美しいと、本当に美しいので、見えていないところが極めるといった感じでしょうか。

残念なところは、今のところ骨を反映していないので、骨の中にあるかどうかは、ドクターがCT画像とにらめっこしながら、大丈夫な位置を指定する必要があります。

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軸を決める澄明の精密プレイスメントガイドの中にブラケットが入っています。

ただ3~4個一緒についてくるので、途中で脱離して再度付けるときは、微妙にズレが生じます。

ブラケットがOrmcoの商品のみなので、そこがネックです。

ラビアル矯正(頬側)で、デーモンクリアブラケットになるので、ちょっとゴツイのが難点です。

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アーチフォームも画面上で確認します。

 

リンガル、ラビアル共に、一番、私が利用しているのは、ハイブリッドコアになります。

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実際の石膏模型を複製し、1本ずつばらして再度、配列して移動量や角度を決めます。

これは、リンガルに対応しているのと、どのメーカーのブラケットでも利用可能なので、非常に汎用性が高いのが利点です。

実際に手にとって見れるのも、やはり、脳が理解しやすいように思います。

欠点は、歯根が見えないので、CTで歯の形を確認しながらセットアップ模型のチェックをしなくてはいけません。

まぁ、そこが歯科医師の仕事です。

 

どちらの方法にしても、「ゴールが初めから決まっている」ということになります。

これは、とても大切だと考えています。

私の頭のイメージと、患者のイメージが一緒かどうか分からないのに進めていくのは、リスクがあります。

価格は異なりますが、矯正は、一生に一度の治療であるべきなので、是非よく検討して欲しいと思います。