月別アーカイブ

SAI DIARY

CTデータの利点は、見えないところまで3次元で確認できるところです

インプラントや矯正、外科治療には、欠かせないデータが得られます

高校生の症例で、口が閉じられないくらい出っ歯で、ブラケットが接着出来ないほどの過蓋咬合です

過蓋咬合は伝わりますが、どれくらいの角度で前歯が出ているのかはこの写真ではわかりにくいです

CTデータから歯根と骨格を抽出すると

このような角度で咬んでいます

骨の中で、安全な場所に並べて、角度を正常値になるべく近付けるシミュレーションを行うと

これをゴールに、矯正装置の設計をします

アンカースクリューを使って、ガミースマイルにならないよう圧下しながら無事に終了しました

当初の計画と比較してみて、計画通りに並んでいます

高校生なので、少し成長もしますし、歯が並ぶにしたがって、噛む位置が変わってくることもあります

通常、マウスピース矯正は最初に設定したゴールまですべてのアライナーを作ってしまうので、途中で微調整が難しくなります

ワイヤー矯正は多少のゴール変更を可能にしつつ、骨の中の歯の角度も厳密に設定できるので、抜歯が必要な場合や、骨格を変化させたい場合、噛む位置が変わりそうな場合はワイヤー矯正のほうが、きちんと治療できます。