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SAI DIARY

私が学生の頃、神経を抜いた後に入れる根充剤としてほぼ100%使われているガッタパーチャは

アレルギーがほとんどないと学びました。

ずっと、そう思いこんでいましたし、調べることもなかったのですが、ある時、ガッタパーチャ

ポイントは、100%ガッタパーチャではなく、酸化亜鉛がずいぶん多く含まれていることを

知りました。

亜鉛アレルギーに対応するため、他に何が使えるかと探しました。

たしか、レジロンというレジン系のポイントがあったなと問い合わせたところ、予後不良で

販売中止になっていました。

昔、根管治療のセミナーを受けた時に、レジロンとMTAセメントを自費治療で推奨していましたが

数年経って、レジロンが予後不良だなんて。

人体実験はしちゃいけないですよね。もう一つのMTAの方は、良い成績が続き、ここ最近のトレンドと

なっています。

MTAセメントは、ポルトランドセメント歯科版といった感じです。

充填するのにコツが要るので、使いにくいですが、水分を含むと硬化膨張しますので、

口腔内という浸潤状態で硬化して膨張することは、非常に理に適ってます。

pHの値も殺菌に効果があります。

レジンはプラスチックなので、湿潤状態では接着に不利です。

MTAセメントは鉄イオンを含みますので、鉄に対してアレルギーが無いかを事前に

確認する必要がありますが、根管治療そのものに対して、非常に予後が良いですし

代替治療としてよいと思います。

歯科金属アレルギーに対して、金属ばかりに目が行きますが、溶けたイオンにアレルギー反応が

起こるわけで、ガッタパーチャや、補強に使われる芯にも注意が必要です。

メタルポストの代わりに今は、ファイバーポストで対応可能です。

 

矯正の術前術後

2015年11月13日

矯正が終了したので、写真アップです。

awai-f1awai-f2

 

途中で、東京に引越しされたので、最後のほうは、なかなか調整出来なかったけれど、

無事終了しました。少しホワイトニング始めたところです。

真っ白になるのが楽しみです。

11月3日にリンガル矯正の学会がありました。

グランフロント大阪だったので、家から徒歩で行けたので、ちょっと嬉しかったです。

症例を極める-アングル2級1類の治療法 がテーマでした。

リンガル矯正は、アメリカではあまり人気が無くて、(アメリカ人は

矯正自体が裕福な証だし、小さい頃に矯正するから気にならないみたいです)

フランスや日本に多いです。日本人はやはり見えたら嫌だと思う国民ですね。

 

IMG_3659 IMG_3662スピーカーの5人の先生です。

矯正装置もまだまだ、発展途上で、次から次へと新しいものが出てきます。

当院では、クリッピーLという日本製のブラケットを愛用していますが、昔は

STbやKurzといったブラケットを使っていました。私の個人的な意見ですが、

頻繁にリニューアルされる商品は、あんまりかなと思います。考えた考え抜かれた

製品であれば、そう簡単に形の変更があるはずがありません。今後も、よく吟味して

取り入れていきます。

審美が好き過ぎて、被せるだけでは足らず、きれいに並べたいということから

矯正を始めたので、始めた時から、リンガルをやりたいと思っていました。

その頃、矯正用マイクロインプラントが日本でも認可が下り、マイクロインプラントと

リンガル矯正はとても相性が良く、組み合わせると今まで出来なかったようなことが

非常に多くできるようになりました。

今回の学会で、私が尊敬する先生方のお1人が、「リンガル矯正に王道なし。

患者様の最も良い結果をひたすら模索するしかない」と言ったような内容のことを

話されていて、本当にその通りだと思い気持ちが新たになりました。

そして、アンカーがあることで、より多くの移動が可能になりましたが、それはそれで

長い目で見ると人体に悪影響を及ぼすかもしれないということ。

考えて考えて、将来も後悔のない治療を進めて行きたいと思った一日でした。

2015年12月27日(月)より2016年1月7日(木)まで、お休みを頂きます。

よろしくお願いいたします。

この前、金属アレルギーのお話をしましたが、その後の経過です。

a4 ⇔ okuyama-u1

全ての金属を取り除きました。見た目にもやはりきれいですね。

手のほうはどうなったかというと

a1  ⇔   b1

ここまできれいになってきました。

体内に溜まっている金属イオンを早く排出させるために、高濃度のプラセンタも服用して頂きました。

皮膚科の先生も、「こんなに早くきれいになるとは!」とびっくりされていたそうです。

お勧めのプラセンタですが、セルセラというプラセンタです。当院で、かなりお買い得なお値段で

提供しています。どこよりも安いと思います(^0^)

 

金属アレルギーになる前に、出来れば、保険の歯科金属は使わない治療を選択して欲しいと思います。

 

 

 

以前も、歯科用金属の害について書いてますが、最近、金属アレルギーでの患者さんが

いらっしゃいました。皮膚科からの紹介です。

両手の爪がボロボロになり、指はひび割れています。

足にも出ています。顔面も少し腫れている。

IMG_0055 IMG_0056

口の中は典型的な日本人の口腔内です。歯科用金属がたくさん入っていました。

okuyama-u1

皮膚科のパッチテストで、亜鉛、鉄、パラジウムに反応有り。

あぁ、亜鉛アウト。セメントも使えないものばかり。神経を抜いたときに詰めるガッタパーチャも使えない。

患者さんからすれば、口の中に原因物質が大量にあると分かった時点で、一日でも早くとって欲しい

と思うものでしょうから、長時間の枠でとりあえず、一日で金属の除去までは終わりました。

その後、どのように皮膚が変わっていくかまたUPします。

ヤフーの広告に頻繁に出てくるブリアンというハミガキ粉が気になったので、問い合わせてみました。

虫歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌を殺菌して子供の虫歯を防ぐとの商品。

販売元の会社にメールすると、開発者の斉藤欽也先生からお返事が来ました。

 

内容としては、論文はない。現在は、学会に出せるデータも無い。

でも当院の患者さんでの唾液検査ではっきりと効果が確認されている。

今後も、通販以外では売らないし、原料も海外での生産量が少ないため将来は、限定販売にする。

との返事。

 

同じ医療従事者として少し、違和感を感じました。

ミュータンス菌を殺菌し、虫歯にならないのなら、日本の歯科医療の有り方を大きく変えていく

商品です。製造工程は、BLIS M18を保有する子供の唾液を培養して作るようですが、

この方法だと、どんどん原料となる子供のサンプルは増えていくはず。

そして、日本の技術をもってすれば、増産できるに違いないのにそうしないのでしょうか。

大手のライオンなどと組まないのでしょうか。

 

ハミガキ粉というのは、特定の成分を入れた医薬部外品のカテゴリーと化粧品のカテゴリーが

あり、これは化粧品のカテゴリーで販売されているような気がします。

薬用成分は入っていないですから。結構簡単に製造販売できます。

 

もやもやが残りますね。

すっきりしない商品です。所詮、ハミガキ粉ですから、口をゆすげば、害は無いので

健康被害はないですし。

今後、どうなるのか注意してみたいと思います。

 

 

 

花粉症の季節ですね。

職業柄、皮膚に湿疹がある患者さんを診ると、どうしても金属アレルギーのことを心配してしまいます。

歯科の金属は、もちろん最低限の安全は保障されているのですが、微量とは言え、様々な金属が混ざっている合金です。

金、パラジウム、銀、銅、亜鉛、イリジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、インジウム、ガリウムなどが入っています。

本来、虫歯にならなければ入れなくて良いものなのに、あまりにも安易に金属を口の中に入れてしまっているので、

自分の歯の大切さと共に素材にも気を使って欲しいと思います。

 

そんな中、お取引のない技工所さんから、非常に安価な陶材焼付鋳造冠、通称メタルボンドの案内がありました。

使用金属をコバルト、クロムにすることで、金属代が無料で「白くて強い歯」というキャッチフレーズです。

ん?コバルト?クロム?アレルギーの危険性が高いよね?

見た目の為に、そんな金属選ぶ人いるの?

安い白い歯には、こんな怖い仕掛けもあるわけで、メニューに入れようかと思ったけれど、アレルギー発症させてしまったら、取り返しの付かないことになるし、数万円の節約の為にそのような選択をして欲しくないので、これを入れることはないと思った次第です。

 

歯は大切、健康はもっと大切

 

あっという間に2月ですね。

マイクロスコープを導入する気満々で、デモ機を借りましたが、こんなにデカイのに患者さんは誰一人として気付かず。。。

そして、仕組みが古典的というか、結局、ただの顕微鏡でしかなく、いずれ、黒電話みたいな存在になるような気がしました。コードレスで、もっとコンパクトで、目にそのまま装着できる顕微鏡がそのうちできると思ってしまいます。

まっすぐの方向でしか見れないし、患者さんや私が動くと焦点がずれてぼやけるし、なかなか不便なもので、サージテルのライト付きルーペ買おうかなと思い始めている次第。

なぜかメガネなのに60万えん。。。マイクロよりは、はるかにお手ごろだけど。

目に、チップみたいなのを埋め込んで、自動で拡大できて、脳からその映像を画面に投影するようなシステムがあればいいのにね。でもロボットならもう可能になっているだろうから、そのうち人間に転用される時代がくるんじゃないかしら。

買っている歯科医院で使っているのは、1割程度と聞いて、そりゃそうだよねぇと思ってしまいました。

車でラジオを聞いていたら、69年前始めて開発された電卓が60畳くらいで30トンあったそうで、70年後にはコンピュータが片手サイズになったという進化の話をしていて、すごい進歩!きっと、これからの10年20年もいろんなことが変わるんだろうなと思ったら、古風なマイクロスコープが要らない気分になってしまいました。

10年前に、40歳になったら老眼対策にマイクロ導入と決めていたけれど、今もまだ

かなりの近眼だし、どうも目の手術が進歩しているようだし、老眼にはならないような気もしますね。う~んどうしましょう。

2014年の診療は

12月27日土曜日の2時までです。

2015年は1月7日水曜日です。7日は5時までです。

9日金曜日から通常通りの診療時間になります。

 

みなさま良いお年を。