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SAI DIARY

パパイヤ

2014年10月20日

母親(サマンサという)がパクチー好きで、私は苦手ですが、最近、売ってないと言うので、
育ててみることに。
発芽率が悪いのと、ひとつの種に二つ種が入っていて、2本芽が出るとのことで、手で一粒ずつ
ばらして、水につけてから植えてみました。
かなりの発芽率。
サマンサは種から育てるのが嫌いとかで、実家は、苗からの物ばかりです。
私は、ちまちました作業が好きなので、ピンセットで一粒ずつ均等に植えて、発芽するまでが
とても楽しいので、バジルとか香菜は種から植えるタイプです。

無事、パクチーがワサワサ育ったところで、一年草なのか多年草なのか調べていたら、パパイヤの
コーナーにたどり着き、パパイヤが2年で2mくらいに育ち、しかも家の中で実がなることを
知ってしまい、完熟のパパイヤが食べたくなって、沖縄から苗を買ってしまいました。

15cmで定型外で届いたのに、2ヶ月そこらで、そろそろ1mになりそうです。
楽しみ。

阪大の臨床談話会「矯正治療はいつ始めればいいの?反対咬合症例を中心として」土屋先生の談話を拝聴して、いろいろと勉強になりました。

子供の矯正治療で、自然治癒するものとしないものを見分けるのはなかなか難しいのですが、もし自然治癒しなければ、骨格の成長に支障をきたします。
私としては、早めに健全な噛み合わせにしておけば、将来の歯列不正の可能性が最小限になるのだから、予防的なことも含めてやはり大切かなと思いました。
大人の矯正をすることが多いのと地域性もあると思うのですが、歯が並ぶことと横顔がきれいということが求められるので、出っ歯で並んでも満足できないと思うのですね。
骨格をすべてコントロールするのはもちろん神様にしか出来ないのですが、かといって好き放題であれば、歯の反対咬合が、上顎骨の成長を抑制するのは当然であろうし、下顎の成長を抑制するものがなくなり更に過成長になるかもしれない。5歳くらいから見守り、なにか良くない傾向があれば、注意深く対応することが大切だと思います。
長すぎる矯正も生えたての永久歯には悪影響です。

たいていのお子さんは協力的だけれど、まれにうまくいかないことがあります。土屋先生の言い方がとても印象的でした。「受験勉強といっしょ。どうしても将来なりたい仕事があるとか、本人にきちんとした目標がある子は受験勉強がうまくいくけれど、親に言われて無理やり勉強させられている場合は、コンビニでジュース飲んでさぼってるからうまくいかない。本人が口元を治したいと思う時が治すタイミング」
まさにそうだなと感じました。
小さな女の子でも、鏡で自分の口元を気にしている場合は、どんなことも守ってくれる。一方で、歯がガタガタより今はサッカーしたい男の子は、とても嫌々で、装置を壊してばかりです。

そして、必ずしも全ての治療のゴールが同じというわけではないので、患者さんの希望をなるべく全て聞いて確認しておくことが何よりも肝心ですね。

最初に見せてもらうタイミングは、遅すぎることはあっても、早すぎることはないってのが、私の考えです。

PET-CT 受けてきました

2014年9月13日

最近、周りに若くして癌になった人が多すぎて、ちょっと心配になってきます。

患者さんの一人がPET-CTを受けてこられ、口腔粘膜に反応が出たので、診察に来られ、
資料を見せていただいたのですが、あまりにも鮮明にデータが出るので、ここ最近の
PET-CTの技術に驚きました。

若くして、通風だとか結石だとか、それはそれで問題ですけど、やはり癌だけが命の危険に
直面するので、癌が無いことを確認したくなり、受診することにしました。

ついでに頭の中もMRIでチェックして、全ての腫瘍マーカーもオプションでつけてしまいました。

人間ドックや健康診断は、補助金が下りるのでいいのですが、結構、体の中を個別に精査するのは
大変ですよね。PET-CTは全身を20分ほどで撮影するのでそれは良かったです。
ただ、1時間ほど、本も読まず、体も動かさず、考えてもいけないので、つらかったです。

結果は2週間後。こわーい。

顎関節症

2014年9月3日

先日、顎関節症の治療中の患者さんが紹介で来られました。

マウスピース入れて1年になるけれど、良くならないということでした。
近所の歯科医と大学病院で、両方とも歯並びが悪いといって、マウスピースを作って治療をしたとのこと。

60歳過ぎている患者さんで、歯はすべて揃っていて、歯並びは良くはないけれど、50年間その歯並びなのだから、今更、歯並びだけで、関節の痛みを決めてしまうのは、どうでしょう。
切端咬合気味で、側方前方運動共に引っかかるところはないのです。マウスピースは引っかかりを外す意味もあるので、何のために入れるのかちゃんと考えたら、マウスピースが今必要でないことは分かるはず。

最新の研究では、歯並びからの顎関節症は15%というデータ。
患者さんの補綴物の咬合面形態はとても悪いので、それは咀嚼効率に影響を与え、関節に負担が掛かるというのは考えられるけど、説明もなくマウスピースが出来ていたという話を聞いて、少し疑問に感じました。

放置しても2年半で、75%の人が改善、治癒するので、マウスピースの効果があるわけでもないのに、効いているという説明にもなりそうですね。
といっても、長い歴史で、解明されることもあれば、ブームもあるので、常に情報収集をしないといけないですね。

HP新しくしました

2014年8月27日

開業時に作ったHPの頃とは、パソコンのサイズも変わり、iPadも発売され、画面表示が崩れてきたので、新しいHPに変えてみました。

ちょっとふざけた部分は消したくないので、歯っぴぃ君はリニューアルされてまだ使っています。

開業してもう9年。早いわねぇ。

おそらく夏バテなのでしょうが、友人知人に癌の方が結構いて、自分は大丈夫なのか不安になる今日この頃。
PETを受けようか悩んでます。
去年は、健康診断で、バリウム飲んで、ぐるぐるレントゲン撮った後、トイレで白いゲロを吐いたのに、帰り道、ラーメン屋でラーメン食べて、帰宅して、また白い麺を吐いたので、バリウム以外の検診を考え中です。

HP新設、初投稿がゲロ話だなんて。

臨床談話会(阪大)

2014年7月11日

4月20日に、阪大の臨床談話会へ行ってきました。

矯正用の小さなインプラントがあるのですが、それのお話です。
5年以上前に、アメリカ審美学会で見かけて、すばらしい!と思って個人輸入しようかと思っていたところ
少し遅れて日本でも認可が下りたので早速、愛用していたパーツです。

私は、最初の専門は補綴(かぶせ物)なので、そこから審美歯科に傾いていって、審美審美と言ってると
インプラントも必要だし、矯正も必要だし、歯周病も管理しなくてはいけないし、という進み方なので
所謂、昔の矯正というものをしていません。昔は矯正は本当に大変でした。

今は、装置は非常に使いやすくなっているし、ワイヤーは形状記憶だし、最終の歯並びはCADCAMで
設定できたりして、どんどん進化しています。
その中で、歯を遠心へ送る(歯を後ろへ動かす)というのは、ほぼ不可能に近いことだったのですが、
この矯正用ミニスクリューのおかげで、劇的に治療範囲は広くなりました。

歯科医になって15年間、いろいろな新商品に出会うけれど、これは三本の指に入るくらい必須アイテムです。

この談話会の先生は、韓国製のミニスクリューを使っておられて、その実物を見せてくれたのだけど
私が臨床で使っているのは、日本製で、見ただけで、日本製のほうが品質が良く、やっぱり日本の技術は
すばらしいなと再確認しました。

韓国製は折れやすいみたいで、そのリカバリー方法が、いざというときの勉強にはなったけれど、
日本製は折れたことがないし、折れると聞いたこともないし、入れるときのコツも、韓国製のほうは
先端がなめられるみたいだけど、日本製はサクッと入るし、自分の愛用品をお勧めしたくなったけれど
たぶん、輸入している会社のセミナー講師されているから、そういうしがらみもあるのかもしれません。

矯正の本場は、症例数で言えば、アメリカだと思いますが、装置や器具は徐々に日本製へシフトして
しまいます。日本の製品は、コピーではなくて、さらに改良されていて、本家を超えているので、少し
高くてもやっぱり日本製は、信頼度が高いです。

ドイツ製もとてもいいです。

矯正用インプラントは、最終的に除去するので、体に残るものではないですが、折れたりするのは
術者もストレスになるし、部品の信頼性は高いに越したことはないですね。

今回の先生は、矯正の指導医をされているので、かなりの難症例もこのミニスクリューを使って治療されていて
ここまで使えるのか!と勉強になりました。
また、さらに応用範囲が広がりました。

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