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SAI DIARY

4月より定休日が木曜日から水曜日に変更になります。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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上が初診時、下が治療終了時です。

歯の色が非常に濃かったので、ズームホワイトスピード45分とホームホワイトニング(Zoom NiteWhite 22%)の併用をお願いしました。

ずいぶん、白くなり笑った時の印象がとても明るくなりました。

右側のかぶせ物3本だけやり直す予定でしたが、左側1本目が捻転しているため、左右のバランスが悪く、前歯4本を治すことにしました。

部分矯正も考えましたが、歯の幅が違いすぎるため、神経を残しかぶせ物にするほうが、美しいと判断しました。

もし部分矯正するのであれば、下顎前歯のほうが優先される症例です。

 

 

リンガル矯正症例

2017年1月31日

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インビザラインにするか、リンガル矯正にするかで悩んで、来院された患者さんです。

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レントゲンを撮ると、小臼歯が埋伏しているし、歯軸がかなりばらついているので、リンガル矯正に

なりました。親知らずの抜歯もしました。

このリンガル矯正中に、結婚して、今、妊娠中で。

ご本人も「この矯正でお世話になっている間に、人生のイベントがたくさんあったわ」と。

妊娠中ですが、体調が良いので、ホワイトニングをしながら、前歯のレジンの詰め合わせを

入れ替えて、もっときれいになる予定です。

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神経を抜いた後、変色してしまった歯を、元の歯の色に戻す処置です。

中から漂白します。

歯並びが気になりますが、患者さんは「色だけで良い」とおっしゃるので、ブリーチだけ。

色が合うだけでも、雰囲気変わりますね。

2万5千円です。

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近所のECCモデルコースの学生の女の子です。

モデルになりたいのなら、歯並びを治してきなさいということで、リンガル矯正(4本抜歯)をしました。

今から、ホームホワイトニングです。

リンガル矯正だと、矯正中も見えないので、オーデションも問題なく受けられます。

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初診時の写真です。転倒して、前歯が折れて、神経が死んで、変色していました。

かわいらしい20代の女性にも関わらず、数か月放置していたようです。

差し歯と分からないくらい隣とソックリなかぶせ物は12万円しますから、「本当にこの歯並びで良いのか?」

「今の歯の色で後悔しないか?」ということを、伺うことになります。

 

ずいぶん前歯2本が飛び出ているので、リンガル矯正をすることになりました。

先日、矯正が終了しました。

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下顎前歯が、先天性欠損で奇数なので、正中は合いません。

あとは、ホワイトニングをして、折れた歯をセラミックに変えていくことになります。

 

開業以来の最大のお買い物といって差し支えないCTスキャンを導入しました。

それをHPで宣伝しなくてはいけないのですが、そういうことは面倒で、ちっとも進みません。

 

ふと気付くと歯医者になって、17年、開業して11年も経っていました。

休まずずっと続けていますが、さすがに、慣れも出てきます。もうそれは難なく出来ると

思うことも増えました。

一方で、もっと詳しく知りたいとか、もっと治療の質を上げたいとか、欲が出てきて、まだまだ

歯科医師を続けるだろうし・・・ということで、ちょっと贅沢をしてしまいました(^^)

 

今まで、見えていなかったものが見つかって、驚きます。

顎骨嚢胞、歯根嚢胞、歯牙腫、過剰歯などなど。

矯正も、3D画像を元に診断すると、非常に安全度が増します。

骨の無いところに歯は動かないので、事前に骨の厚み、歯の角度がそれぞれ分析できるので

患者さんと医師のストレスが少なくなります。

CTとスキャナーと3Dプリンターで出来ることを考えるとワクワクしてしまいます。

 

そして、安いCTと高いCTの差は、画質だけかと思っていましたが、被ばく線量が違うことを

知りました。

歯科業界の価格破壊を起こしているR社のCTは、当院CTの5~6倍の被ばく線量です。

体に優しい機器を選ぶことも大切ですね。

 

CTがあることが云々ではなくて、せっかくCTを撮ったのだから、なるべく多くの情報を

正確に分析し、診断し、伝えたいと思います。

それを、きちんと治す技術も更に向上させていきたいと思った次第です。

 

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当院では、医療被ばく線量を最小化した

歯科用CT撮影装置(KaVo 3D eXam+)

を導入しています。

 

以前のパノラマレントゲン撮影(2次元)よりも低い被ばく線量でCT撮影(3次元)を実施できる為、矯正歯科や小児歯科の症例においても安心して撮影を行い、より確実な治療計画の立案、より安心な診断を実施できるようになりました。

矯正歯科の診断がより正確になります

 

以前のセファロ撮影(2次元)に比べて、より正確に3次元で骨格や歯並びの情報を得ることができます。矯正前後の気道の変化も表面積マッピングで表示が可能です。

小児歯科において、お子様の歯並びや

骨格の診断がより正確に出来ます

 

永久歯に生えかわる前のお子様は、顎骨の中に永久歯の歯胚が多数、存在します。以前のパノラマ撮影では、いろいろなものが重なり永久歯の生えてくる場所が分かりにくいことがありましたが、CTにより、正確に萌出位置が分かります。

近年、過剰歯や先天性欠損のお子様が多いですが、歯並びにどのような影響を及ぼしているか、より正確に把握できます。

インプラント治療の安全性が向上します

骨の密度も予め分かるので、より最適なインプラントサイズの選択が可能です。

歯根の状態をより正確に把握できます

根管治療の治癒状態や難易度もより正確に診断できます。

親知らずの位置が正確に把握できます

抜歯の難易度がより詳しく診断することが可能です。

本格的な小児矯正までは考えていないけれど、少し歯並びの心配がある小さなお子様向けの矯正装置のご紹介です。

 

EFLineやマルチファミリー、ムーシールドなど、口腔内外の筋肉の使い方を改善し、歯並びをよくすることを目的とした装置を、「歯列矯正用咬合誘導装置」と言います。

 

当院では、スケルトン、床拡大装置、ブラケットなど、本格的な小児矯正と同様に、夜間装着だけの咬合誘導装置による治療も力を入れております。

 

3才以降で、歯並びや噛み合わせに問題がある場合、矯正用のレントゲン(セファロ)、歯列模型、口腔内写真を撮らせて頂き、そのお子様にあったマウスピースをお渡ししています。

 

検査と診断費用込みで、1装置3万円(税抜き)になります。

5月29日に阪大の臨床談話会にて「歯科金属アレルギー」高永和先生の講演を聞いてきました。

最近、どの講習会も面白くて、なんで学生時代は眠かったのかなと思います。 今なら、研究だって出来そうです。

そんなことはさておき、今回の歯科金属アレルギーの話は、かなり衝撃的な結果がありました。

まず、金属アレルギーと聞くと、普通、接触アレルギーを考えるので、   「口の中に何もないから大丈夫」と言われてしまいます。   実際、ネックレスで首がかぶれたとか、ベルトでお腹がかぶれるとかそういうことを皆さんはまず想像すると思います。

 

ところが、口から肛門までの消化器官は、「経口免疫寛容」といって、この消化管をタンパク質や   大腸菌、悪いもの、良いものなどなど、いろんなものが通過し、そこから栄養を吸収するので   あまり反応しないようになっています。つまり内なる外といった感じです。

口腔内もその一つで、直接、アレルギーの原因となるものに触れても、滅多と症状は出ません。

歯科金属アレルギーは、全身に発症するほうが圧倒的に多いのです。

前回、歯周病のお話をしていましたが、その中で、原因の分らない病気は口を疑えと書きました。

今回は、「アトピー性皮膚炎」について興味深いデータがありました。

アトピーとは、「奇妙な」という意味だそうです。つまりアトピー性皮膚炎とは、奇妙な皮膚炎で   原因がはっきりしません。

2000年の高先生の論文で 阪大歯学部附属病院にて、「アトピー性皮膚炎で治り難い人300人」を対象に、

口腔内の金属を除去した結果を 発表されています。

この難治性アトピーの人は、全員、皮膚科にてきちんと治療を受けているにもかかわらず改善しない人を 対象にしています。

41%がエクセレント 29%がグッド

つまり70%の方は、とても良くなったか良くなっており、アトピーに改善がみられたということです。

 

これを、医科の学会で発表しましたが、「治り過ぎ」という訳の分からない理由であまり受け入れてもらえてない そうですが、もっと歯科医師は、アトピー性皮膚炎へのアプローチをすべきです。

 

アトピーだけでなく、湿疹、乾癬、にきび、掌蹠膿疱症、円形脱毛症(ストレス以外)、化学物質過敏症 の患者に対して、金属を含むアレルギー物質を除去することが、驚くほど有効であることが分かる写真を 数多く見ることが出来ました。

 

去年のブログで、歯科金属アレルギーの患者さんの経過を書きました。   先日、初めての定期検診で来院され、象のようだった手が、跡形も無く女性らしい手になっていて、   大変嬉しく思いました。

初診時                     金属除去から9ヵ月後

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歯科金属アレルギーは全身性接触性皮膚炎で、外せば治る

 

ということが大切です。   そして、金属、ガラス、プラスティック、セメント、仮歯、根充剤、外からは見えない土台も含め、   あらゆるものがアレルギーの原因として考えられます。

絶対大丈夫なものはありませんので、その人にとって大丈夫なものを検査結果から探して、使ってみて 様子をみながら治療していくことになります。

残念ながら、勉強不足で、ただ、見えている金属だけを外して、金属アレルギーの治療をうたっている 医院がたくさんあります。見えない部分も大切なので、みなさんも、もし金属アレルギーの疑いがあれば きちんとした医院を選んで下さい。

バナナやキウイで口の中がイガイガする人は、ラテックスアレルギーだったりします。

これは、「交叉反応」といい、似ている構造に反応してしまうという現象です。   あと、きな粉を食べて、具合が悪くなる人は、絶対、ニッケルアレルギーで、ニッケルで反応すると   そのうち、パラジウムにもアレルギーが出ますので、間違いなく歯科金属アレルギーです。

一つに出てくると、似たものにも反応が出始めるので、怖いですね。

自分が、アレルギー体質で、歯医者になった当時、グローブで手が血だらけになり悩まされたので   しょうもないことで、アレルギーを引き起こしたくないという思いがあります。

どんな、詰め物も異物です。   子供の頃からむし歯ゼロを目指して、子供の教育も頑張っています。