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SAI DIARY

情報サイト「OSAKAええとこ案内」に、当院が紹介されました。

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コロナのマスク生活が終わるころに、ホワイトニングで白い歯は、いかかでしょうか?

まだ、治療途中ですが、回数ごとの色の変化の紹介です。

左上1本目が神経がなく、色が紫色に変色しています。かぶせ物はしたくないとのことで、インターナルブリーチを開始することにしました。

初診時の写真です。

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インターナルブリーチの薬剤を交換して3回目です。

ここで、そとからもホワイトニングをすることにしました。家ではしないということで、オフィスホワイトニング45分を予定しました。

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フィリップスズーム45分後です。

まだ、歯頚部に色が残っていますが、ずいぶん色が明るくなってきました。

インターナルブリーチで根元の近くは、まだ攻めていないので、もう少し根元まで薬剤を入れて引き続き漂白をしていきます。

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初診から、ここまで2週間程度経過しています。費用は6~7万円になります。

 

緊急事態宣言で、微妙に暇になり、ブログの更新が少しマメな玉置です。

抜歯して、インプラントが決まっている場合や、その可能性が少しでもある場合、骨が治るのを待たないといけません。

そして、その骨がなるべく多く早く治癒して欲しいのですが、ただ抜いただけでは、骨は凹みながら治ります。

理由は、骨と歯ぐきが同時に治癒し始めた場合、歯ぐきのほうが治癒のスピードが速いので、空間をほとんど軟組織で埋めてしまうことになるからです。

身体は、空間を許さないので、必ず何かで埋めようとします。もし、歯ぐきが入らないように膜を入れてスペースを確保すれば、ゆっくりとその空間は骨で埋まってくれます。

 

抜歯直後は、歯があった部分の歯ぐきがぽっかり空くので、完全に封鎖しようとすると、周りの歯ぐきを剥離して、引っ張ってこないといけないのですが、それはそれで、角化歯肉が減って問題になります。

抜歯した後の穴に、骨の材料を入れて、歯ぐきが入らないように蓋をしておくのが、ソケットプリザベーションです。

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最近、気に入って使っているのが、サイトランスグラニュールです。

膜は、傷が開いても大丈夫なシトプラストを使うか、チタンメッシュをよく使います。

感染した時に、事が大きくならない方を選んでいますね。

本当は、人の乾燥骨が好きだけど。。。

インプラントは、骨が無いと長持ちしないので、準備がとても大切です。

歯を抜くことから、インプラントの準備は始まるので、適当に抜歯されないように気を付けて治療を受けましょう。

 

 

そもそもは、審美歯科で開業させていただいたのですが、今では、矯正治療が非常に多くなりました。

中でも、子どもさんの歯科矯正が増えて、小児歯科のような日もあります。

子どもが苦手だったのに、どうしてこんなにチビッ子の治療をすることになったのかなと考えると、

究極の審美歯科は、

子どもの間に骨格を整えて、大体で良いので歯並びを整えて、生えたての永久歯にせっせとフッ素を塗り込んでピカピカツルツルに磨き上げ、言うことを半分くらいしか聞かないけれど、何度もハミガキを教えて虫歯にさせないこと

なのかもしれません。

当院では、骨格を整えることを重要視しています。

そして、恩師から言われた「お金をもらって治療する限りは、きちんと成功させること。うまくいくかどうか分からないような治療は、行わないこと」を大切にしています。

CTを使用することで、骨格を把握することができます。鼻腔の通りも、気道の体積も分かります。

歯列不正の多くは、顎の骨が小さい・鼻で息が出来ていないことが原因です。

呼吸器系を整えておかないと、しっかりと酸素を取り込むことができません。小さな子どもでも、鼻が詰まれば、夜間に安眠できず、疲れやすくなり、集中力が落ちたり、喘息などの疾患リスクも上がります。

大人であれば睡眠時無呼吸症候群や、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが上がります。

 

しっかりと鼻で息をしてもらうために、学童期だからこそ、できる治療があります。

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上顎の正中口蓋縫合を、ゆっくりと拡大して、広げていきます。

急速拡大ではなく、生理的成長に合わせて、ゆっくりと拡大するのが特徴です。

歯の傾斜移動ではなく、歯の角度を変えずに拡大していることが、とても大切です。

床矯正では、なかなか難しいことを、確実に行います。

鼻炎で鼻呼吸できない場合、近隣の北野病院の耳鼻咽喉科に紹介して、ファイバースコープで検査をして頂き、投薬治療を同時に行うこともあります。

拡大が始まると、鼻の中が良くなって、耳鼻科の先生がびっくりして下さいます。

夜、いびきをかかなくなって、ぐっすり眠れていますと、保護者の方から報告があると、とても嬉しい気持ちになります。

この装置は、本人には絶対に外せないので、失敗がないのが、最大のメリットです。

そして、痛くもないので、子どもからのクレームはありません。

この写真のケースも、非抜歯で治療が可能です。

 

骨格治療は、30万円です。適応年齢は、9~12歳くらいです。できれば、乳歯が残っている年齢が、垂直的にも治療を同時進行しやすいです。

歯の捻転や位置異常には、ブラケットの治療費が必要になります。矯正治療費の上限は60万円になります。

ずいぶん前から使っているMTAセメントですが、最近、やたら新商品を見かけるようになりました。

本当に、優秀なセメントです。保険適応外材料ですが、きちんとしたエビデンスがあり、年々、期待が高まる素材です。

主な用途としては

  • 神経に近い虫歯や、事故で神経が露出している場合に、神経を保存するために使う場合(覆髄・断髄)
  • 神経を抜いた歯の根管内に充填する材料として使う場合(根管充填)
  • 神経が入っている歯髄腔という歯の中に穴が開いてしまったのを封鎖する場合(穿孔封鎖)
  • 再生歯内療法

MTAセメントの特徴

  • 水分があると固まり、最終的にリン酸カルシウムが沈殿して、ハイドロキシアパタイトの結晶ができること
  • 粒子が小さいので、象牙細管の中にも入っていくこと
  • 水酸化カルシウム製剤よりも、硬組織の形成が早く、創傷治癒も早いこと
  • MTAで根管充填を行うと、隙間が無くなるため、歯根破折の危険性が低くなること
  • アルカリ性のため殺菌効果があること
  • セメント質誘導能・歯髄再生能・血管再生能を有すること

歯は、水分を含んでいる硬組織なので、接着しにくい性質があります。

虫歯で、神経まで達すると、常に出血してしまいます。このような湿潤状態で、膨張硬化する性質は、非常に優秀です。

当院では、天然鉱物を原料としていない、高純度に精製された原材料から人工的に作られた水硬性バイオセラミックペーストを使用しています。

有害な重金属を含んでいないので、細胞への毒性はありません。

 

 

 

 

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以前に、ガミースマイルの治療で載せた症例の経過です。

舌側からフルブラケット&前歯部に唇側ブラケットを装着。

右側の咬合平面が下がっていて、右のほうが歯ぐきが多く見えるのが気になるとのことで、右はアンカーで少し圧下しました。

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現在は、唇側のブラケットは除去して、後方移動のため、リンガルのみです。

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歯ぐきが見えるのは気にならなくなったと喜んでいただけましたので、そろそろ終了予定です。

左右に並べてみると、歯ぐきの量は全然違います。

手術ケースをカモフラージュにて治療しているので、完璧にはいきませんが、これも一つの解決策かと思います。

費用は、上顎59万円、下顎前歯部22万円(税別)

16歳の女の子の症例です。

小学生の頃、ぶつけて、歯が折れて、断髄されています。笑顔がチャームポイントなのに最近、笑えないとの主訴です。

完全な失活歯ではないので、中からブリーチできるのかという問題がありました。

支台歯があまり残っていないので、もしかぶせるとしても、GPごと、くっついて外れるかもしれません。

若年ということと、笑えないということを鑑みると、ブリーチをやってみながら考えようとなりました。

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この後、上顎だけホームホワイトニングも併用してもらった。

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痛みが出ることなく、インターナルブリーチは終了。歯の半分以上レジンで修復されていたので、古いレジンは除去。

色の合ったレジンで、新たに詰め直して治療を終わりました。

将来的には、ジルコニアセラミックで治した方が良いと思いますが、笑顔が戻り良かったです。

 

 

 

上顎洞穿孔

2020年10月22日

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一昨日、歯科医師人生初めての、上顎洞穿孔に遭遇しました。

このレントゲンは発生後のCTなのですが、歯根が 「くの字型」に曲がっていることを、事前の普通のレントゲンでは分からず、簡単に抜けると思っていました。

削って二分割して抜こうとしましたが、一部が割れて、その空間の底が白くペラペラしていたので、歯の破片かと思い引っかくと、パカっと外れて、米粒くらいの隙間から、真っ暗な上顎洞が広がっていました。

ゾッとして、衛生士にテルプラグを出してもらい、米粒ほどにカットしてそっとフタをして、頼りにしている口腔外科に電話した次第です。

外科の先生には、「気にしなくていいから、そのまま抜歯して。穴はふさがるから」って言われましたけど

 

いやいや、無理です。

 

視界に空洞が入ってしまい、タービンで削ったら、そこからのエアーや歯の削りかすが、その穴から入ったら
鼻から出てくるのでは・・・とか考えたら、難しいです。

しかも、この歯根のくの字に曲がった部分が、全面上顎洞に接しているので、抜歯するときに力を入れて
上顎洞に入ってしまうかもしれないので、お願いしてそのまま外科へ行っていただきました。

 

1時間半後くらいに、患者さんからお電話があって「歯を抜いたら大きな穴になって、縫った。

明日、傷をカバーする為にまた外科に行くことになりました。」と。

 

後日、行岡病院の先輩から、えらく大変な処置になって、残根が上顎洞に迷入しそうになったと伺いました。

外科が近くにあって本当に良かったです。

 

 

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10月4日から、国際歯科矯正学会です。

初めてのバーチャル開催でした。本当は、今年の開催国は日本だったのですが。

出掛けなくても、勉強できるって最高なので、個人的にこの流れは嬉しいです。

世界中の英知を結集するのに、物理的な距離が排除されるのは良いことですよね。

 

 

 

 

rose

今日は、私の誕生日で、15年前にこの診療所を開業した日でもあります。

周りには「私の誕生日は忘れてください」と、常々、言ってますが、30歳の誕生日に開業したので

誕生日が来ると、診療でトラブルなく、無事に過ごせたなぁと思うのです。

16年目もがんばります。

今後とも、宜しくお願い致します。

 

玉置彩